Jeff's World

● メールマガジン No.60(2008.8.1)

作品名「Jeff's World」
編集 Original CV  制作 石田哲也 様
作品時間 84分

 米国から帰ってきて、米国で撮影したテープの編集に取り掛かったが、行き詰ってしまった。作家なら、筆が止まる、という状態だ。

 米国に出発する前に頭に描いたストーリーは、ヨセミテのビッグウォールの完登を狙うので、クライマーがそれに向けて準備し、そして、見事に目的を完遂。最後に、握手しているシーンで幕を閉じる、というものだった。

 ところが撮影したものは、2週間付きっきりでアテンドしてくれたジェフのクライミングシーンが主体。また、ジェフの紹介で、ヨセミテだけではなく、ティック・ロック、ジョシュアトリー、マリブ・クリーク、デビルス・パンチボウルなど景色の美しいところでの撮影も多かった。

 編集は当初の予定通り、ヨセミテに絞り、他のシーンをカットするというにはあまりにもったいない。かといって、それらのシーンを採用すると作品としてのまとまりがなくなる。

 編集の糸口が見出せないまま、ひと月が経ってしまった。

 ある時、「この作品が完成した暁には、誰が喜ぶだろうか?」とふと思った。
 出演している当事者が喜ぶのは当たり前だから、その次に喜ぶのは誰かということになる。

 その時、ジェフのお父様の顔が頭によぎったのである。これだ!!

 撮影したものはジェフのクライミングシーンばかりでなく、ライフスタイルにも及んでいる。だから、ジェフという一人の人間に焦点を当てても十分に作品になる。

 ジェフのお父様にもわかりやすくするために、英語でナレーションを入れることにした。「私たちはビッグウォールを登るために渡米した。しかし、そこで見たものは『Jeff's World』だった。」 この展開で、制作者である石田さんに英語のナレーション台本を書いていただいた。そして、出来上がったナレーション
台本は大変素晴らしく、作品をぐっと引き締めた。

 この作品によって、自分が目指しているものに一歩近づけたように感じた。
 「個人向ビデオ編集サービス」の「個人向」とは、「ひとりの人のために」という意味がある。ジェフのお父様のための作品。それで十分ではないか。

 この作品のオープニング映像はこちら


<<制作者のご友人のご感想>>
 ところでやっとDVDを拝見しました。めっちゃ感動しました。すごいですね〜!?
 私の好きな造りで構成、音楽やカメラの写しかた等どれも市販のものと同等以上だと思います! やってみたくもなりましたよ〜。

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***小学校*年*組クラス会 南西諸島の旅の記録

● メールマガジン No.59(2008.7.1)

作品名「***小学校*年*組クラス会 南西諸島の旅の記録」
編集 Original CV  制作 神奈川県男性
作品時間 67分

 小学校を卒業して半世紀以上経っても、そのクラスの多くの仲間が集ってくる。

 とりわけ今回は南西諸島の旅である。石垣島、西表島、竹富島、そして、小浜島の四島を巡る。
 船に揺られ、バスに揺られ、ボートに揺られ、そして、水牛車に揺られる中、参加された皆さんは童心に返ったように表情が豊かだ。

 食事の間、飛び交う会話もまた楽しい。お一人お一人が積み重ねてきたものがどっと溢れてくる。20世紀から21世紀にかけて同じ年代を生きてきたことの証しがそこにある。

 今回、編集するにあたり、幹事さんの熱い想いに心を動かされた。何かを企画するときはいつでも大きなエネルギーが必要だ。そのエネルギーの源は、人へのやさしさであり、愛情であるように思えた。

そつえんしき −***ほいくえん−

● メールマガジン No.58(2008.6.1)

作品名「そつえんしき −***ほいくえん−」
編集 Original CV  制作 埼玉県男性
作品時間 102分

「たくさんの毎日を、ここで過ごしてきたね

 何度笑って、何度泣いて、何度風邪を引いて

 たくさんの友達と、ここで遊んできたね

 苦しいことも、悲しいことも、きっと忘れない

 さよなら、ぼくたちのほいくえん ・・・」

 卒園児全員による合唱である。ビデオカメラは卒園児ひとりひとりの顔を追っている。一生懸命に歌っている子、泣きじゃくっている子、よそ見をしている子、・・・。

 卒園児たちの顔と顔の間に映っている父母の皆さんは目頭を押えている。卒園児たちと長い間一緒になって過ごしてきた先生たちのハンカチも濡れている。

「さよなーら、ぼーくたちーのほいくえん ・・・」

 卒園児たちはこのフレーズにくると、一段とトーンを上げて叫ぶように歌う。そのひとりひとりの表情が眩しい。ビデオカメラは静かにパンをしていく。

 見事な撮影! 本当にご苦労様でした。

HEART & SOUL

● メールマガジン No.57(2008.5.1)

作品名「HEART & SOUL」
編集 Original CV  制作 山路さなえ様
作品時間 76分

 70分余りのダンス発表会のフィナーレで、代表者の方から次のような紹介があった。
 「2008年、HAERT & SOUL。今年はダンスを愛する心、それのもっている魂を体で皆で表現してもらいました。」
 そして、出演者全員が舞台に現れる。びっしりと会場を埋め尽くした観客からわれんばかりの拍手である。

 私はこのダンス発表会のリハーサルが行われているとき、代表者の方に伺った。
 「毎年、次から次へと発表する新しい振り付けはどのようにするのですか。」
 「大変なんです。たくさんの他のダンスを見たり、曲のイメージから連想したり、ダンス発表会の振り付けが決まるまで、幾晩も眠れない日が続くんです。」

 そして、私はダンス発表会で撮影したテープを持ち帰り編集に入った。複数台のカメラで撮影したものを細かくつなぎ合わせる作業だ。1次仕上げが出来上がったところで、代表者の方にチェックしていただいた。
 「No.10とNo.15の場面が変わったときに、音と動きにずれを感じます。」
 私はそれらを何度も見直したが、そのずれがわからないのだ。普通の人ならわからないと思う。
 そこで、音声波形をもっと細かくして調べてみると数コマずれていた。時間的にいっても0.0何秒の世界。ワーオ。この差が代表者の方にはわかるのだ。
 凄まじく磨かれた感性だな、と感服した。

 だから、「HAERT & SOUL。 ダンスを愛する心、それのもっている魂を表現した」この映像作品を完成させるまで、私もまったく妥協してはならないと思った。

 この作品もまた、永遠に残り、語り継がれるに違いないと確信している。


<< お客様のご感想 >>
 細かい注文を何度もお願いして誠に恐縮いたしますが、当日の記録を思い通りの作品に仕上げていただいて、出演者の皆さんもきっと満足してくれることと思います。
 細かいお気遣いとたくさんの労力をありがとうございました。

Hot Climbing 3, Customized

● メールマガジン No.56(2008.4.1)

作品名「Hot Climbing 3, Customized」
制作 Original CV
作品時間 89分

 タイ・プラナン。世界中のクライマーが集まってくるアジアで最も有名な人気エリアだ。

 海岸からそそりたつ石灰岩。そこに鍾乳洞のような洞窟があり、そして、天井からは大きな石筍がにょきにょきとぶら下がっている。その周りはエメラルドグリーンの海だ。この美しい景色の中を登る。それに憧れないクライマーはいない。

 プラナンはクラビの町に近いが、日本人観光客に有名なプーケットからはタクシーで2時間ほど走らなければならない。岩場とエメラルドグリーンのビーチを除けば名所旧跡があるわけではない。そういうこともあってか日本人の観光客は滅多に訪れない。

 私が最初にここに訪れたのは10年前だ。当時は今ほど欧米の観光客が訪れていなかったので、サンゴのビーチが残っていた。泳ぐとクマノミがいるほど美しい海だった。

 そして、この場所は、私が初めてフリークライミングを対象としたビデオ作品を作ったところでもある。「Climbing & Diving in Thailand」。その後、「Phra Nang 2000」、「Hot Climbing」、「Hot Climbing 2」と続いた。

 今回は「Hot Climbing 3, Customized」を制作したわけだが、10年前の作品に比べて上達したのであろうか。

 確かに、ほとんどすべてのクライミングエリアでの撮影ポイントは知っている。ここから撮ればベストショットだというところだ。今回の撮影もその経験を活かしている。

 しかし、・・・。10年前に作った作品から感じ取れる情熱が今回は薄れているのではないか。10年目の節目として反省の多い作品となった。

 この作品のオープニング映像はこちら

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僕の夢 私の夢

● メールマガジン No.55(2008.3.1)

作品名「僕の夢 私の夢」
編集 Original CV  制作 ***小学校 卒業対策委員会
作品時間 42分

 小学校を卒業する児童の皆さん一人一人が将来の夢を語りました。
 
 日本中に行ってみたい。子供を作り楽しく暮らしたい。F1レーサー。センターコートでプレイするテニス選手。ワールドカップで優勝するサッカー選手。幼稚園の先生。馬を世話する人。食べると幸せになるお菓子を作るパテシエ。動物園飼育員。メジャーリーグでホームランを打つ野球選手。世界遺産を見尽くして本を出したい。世の中に役に立つ技術者。料理人。母を幸せにする。会社を引き継ぎ三代目となる。ピアノの先生。プール管理人。絵描き。政治を良くする公務員。宇宙と音楽に関する仕事。電車の運転手。医者。不正のない警察官。胴体着陸できるパイロット。読書。雑貨屋。獣医。陸上選手。ディスニーランドで働く。俳優。小学校の先生。エジプトに行きたい。科学者。海上保安官。大工。漫画家。日本でNBAのように人気を集めるバスケット選手。通訳人。ファッションデザイナー。調香師。絵本作家。看護士。ゲーム製作者。資格取得。有名高校入学。商品開発者。消防士。世界チャンピオンになるプロボクサー。プロスキーヤー。弁護士。CGプログラマー。世界チャンピオンなる空手家。パソコン会社で働く。お笑い芸人。駄菓子屋。ハワイへ行きたい。パチプロ。・・・などなど。

 世の中をよく観察しているなあと感心してしまいました。そして、児童の皆さんが明るい笑顔で語る姿を拝見して、自分自身の夢はまだあるのかどうかをあらためて考えさせられました。

Happy Wedding *** and *** for a week before wedding

● メールマガジン No.54(2008.2.1)

作品名「Happy Wedding *** and *** for a week before wedding」
編集 Original CV  制作 東京都女性
作品時間 31分

 この作品は結婚式前1週間を綴ったカナダのある家族の話です。

 場所はカナダの静かな町。花嫁の家族に招かれて、まずはWelcome partyです。
 ワインと美味しい食事で、家族揃っての楽しいひとときを過ごし、また、ベランダでは披露宴のためのダンスの練習が始まりました。
 次の日、花嫁のお母様とショッピング。お母様はフラワーショップでたくさんの花を注文しました。
 結婚式2日前、結婚式のリハーサルが教会で行われました。日本のように花嫁、花婿とそのご両親だけで行うというのではなく、結婚式に参加されるご友人すべてを含んでのリハーサルです。リハーサルからして盛大。小さな町で行う結婚式はビッグイベントなのでしょう。
 結婚式前日、お母様は買ってきたたくさんの花のアレンジメントを終えようとしています。こういうと簡単そうに思えますが、花が家に届いたときのその量というのは、"WOW! Lots of flowers!"と叫んでしまうほどの多さです。花嫁の好きなピンクのバラがメインです。一輪挿し、グラスに盛るほどのものから、
グリーンアップルと一緒に飾る大きなものまで様々です。お母様はこれらを数日かかってひとつひとつ丁寧に作り上げました。この作品はここで終了です。

 この作品の編集を終えた後、結婚式披露宴のビデオを再び拝見しました。
 そうすると結婚式場、披露宴会場に飾られたピンクのバラが目に付いて仕方がないのです。教会に置かれた大きなもの。披露宴会場のテーブルひとつひとつに置かれたグラス。花嫁のもつブーケ。男性の胸ポケットにさされた一輪挿し。
 式全体がお母様の愛情で満たされているではありませんか。

 素敵なご家族の幸せをいつまでもお祈りすると共に、良い作品を編集させていただいたことを心から感謝します。

FTG クライミング レッスン part1

● メールマガジン No.53(2008.1.1)

作品名「FTG クライミング レッスン part1」
撮影・編集 Original CV  制作 FTG
作品時間 55分

 "Beautiful Climbing!!"

 福原俊江さんの主催するFTG クライミング スクールは盛況である。
 なぜなら、このスクールでは美しく登れるようになることを目指しているからである。ここでいう美しいとは、岩壁をダンスを舞うようにして登るということ。
 
 一般に、普通のクライマーが登っている姿を見て、「猿のように登るなあ」というけれど、ある意味では当っている。いくら難グレードを登ったとしても、「猿」のようにしか見えなければ、やはり、「猿」なのだ。

 FTG クライミング スクールでは、「猿」の登り方ではなく、岩壁で舞うダンスを教えている。つま先から腰、腰から肩甲骨を通って手の先に至るまでの「流れ」を重視する。ひとつひとつの動作を細かく丁寧にレッスンしていくうちに美しいクライマーが誕生する。
 その美しいクライマーの登り方を見て、口コミで、FTG クライミング スクールに入ってくる生徒さんも多いと聞く。

 さて、このビデオ作品「FTG クライミング レッスン part1」では、足の踏み替え、重心に立つ、そして、重心の移動など基礎的なところを中心に収録している。
 初心者の方なら、ここに収録されているレッスンを繰り返すだけで、すぐに美しく登れるようになること請け合いである。
 そして、「流れ」というのは本や写真では表現しずらいので、ビデオの威力は絶大である。

 最後に、初心者の方、クライミングがうまくならないとお悩みの方、FTG クライミング スクールに入ってみてはいかがだろうか。目から鱗という発見が必ずあると思う。

 FTG Climbingのブログは次の通り。
http://ftg-fc.spaces.live.com/default.aspx
(ギリシャ・カリムノス島のクライミングツアー日記や写真もあります)


<福原俊江さんからのコメント>
 「パフォーマンス・ロッククライミング」(山と渓谷)は、クライミングはテクニックでパワーを制御するスポーツであると紹介しています。力強い登りも見事ですが、力を見せないのも素敵でしょう。

 屈筋のみに頼るのではなく、伸筋を充分使うことによって、よい姿勢が得られます。そしてパワーは制御され、しなやかなムーブが生まれます。疲労が少ないので、肘、肩等の障害も防止できるようです。
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***まつり

● メールマガジン No.52(2007.12.1)

作品名「***まつり」
編集 Original CV  制作 ***実行委員会
作品時間 40分

 この会社では、7年ぶりに「***まつり」が復活した。社員同士のコミュニケーションを深め、チームワークを良くすることが目的である。

 私も大学を卒業して会社に入った頃、事業部の運動会というものがあり、社員同士の親睦を深めた経験がある。私の場合は先輩から怒鳴られっぱなしであったが・・・。この運動会もこの「***まつり」と同じ毛色のものだ。
 当時、日本は世界におけるモノ作りの最大の拠点であり、ジャパン アズ ナンバーワンを自負していたころだった。しかし、いつの頃からかこの運動会は開かれることがなくなった。
 
 今、「***まつり」の録画映像を編集しながら、私が過去に経験した空気とは違ったものを感じる。すごく乾いているのだ。誤解を招くといけないが、コミュニケーションが悪いというのではない。コミュニケーションの質がドライなのだ。
 今はインターネットを通じて電子メールがあり、誰でもが携帯電話を使う時代だ。そのような時代には、それに適したコミュニケーション方法が必要だということなのだろう。
 
 それぞれの企業は自らの文化として、その企業体質に適合したコミュニケーション・スタイルを模索し続けている。

**先生の集い

● メールマガジン No.51(2007.11.1)

作品名「**先生の集い」
編集 Original CV  制作 神奈川県男性
作品時間 22分

 還暦を迎えられた同級生の皆さんが久しぶりに集まった。小学校時代の同窓会なのである。

 しかし、数多ある同窓会の中でも、このクラスだけはひときわ違う。とても仲が良いのだ。昔の小学校時代と同様に、それぞれを「・・・ちゃん」付けで呼ぶ。主役である女性の先生も「・・・ちゃん」付けで呼ばれてしまっているのだ。

 とはいえ、ひとりひとりが語るスピーチの中に、「先生が読んでくれた本のおかげで読書好きになった。」とコメントされた方がなんと多かったことか。当時、先生は子供たちに本を朗読することによって、子供たちに夢や希望を与えたのである。

 子供たちは小学校を卒業し、それぞれが、まったく違った人生を歩んできたに違いない。しかし、今、約50年の歳月を経て、再び出会い、童心に帰ったように語り合えるこの姿は、なんと美しくかわいらしいのだろう。形ばかりの同窓会ではなく、心の通い合える友達がいることが、お互いを引き立てているのではないだろうか。

 お金では決して買えないものがここにもある。そして、それは私たちが最も大切にしなければならないものではないだろうか。

古代ギリシャの旅

● メールマガジン No.50(2007.10.1)

作品名「古代ギリシャの旅」
制作 Original CV  
作品時間 31分

 アテネに入ると、まず、国立考古学博物館を訪れた。

 いきなりアガメムノン王のゴールドマスクが飾られている。この王は紀元前13世紀に起こったトロイ戦争の仕掛け人である。紀元前9世紀にホメロスがその物語をヨーロッパ最古の叙事詩「イーリアス」にまとめ、19世紀になって初めてシュリーマンがその遺跡を発掘し、それが神話でなく史実であることを証明した。その確たる証拠がそこにあるのだ。胸に込み上げてくる熱いものを感じずにはおれない。

 翌日はアテネ全盛の時代を象徴するパルテノン神殿に登った。ペリクレスが執政したこの時代のアテネ人の誇りはいかばかりのものがあっただろうか。

 そして、アテネからバスに乗りペルマへ行き、船でサラミス島に渡った。まさにこの場所でペルシャの大軍にアテネが勝利した「サラミスの海戦」が行われたのだ。ヘロドトスの著書「歴史」でもクライマックスを向かえる名場面だ。

 最後に、アガメムノン王の居城であり、シュリーマンが発掘したミケーネ遺跡を訪れた。ここはホメロスの物語ばかりではなく、アイキュロスなどに書かれているギリシャ悲劇の舞台の場でもある。
 この遺跡の小高い丘の上に立ち、眼下に見下ろすアルゴス平野、そして、その先のエーゲ海に繋がる海を見ていると、ここからヨーロッパの文明は始まったのだという強い感動が起こった。
 そして今、私自身がそこに立ち、私がこれからやらなければならないことを改めて実感したのだった。

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ヘア・ドレッサーの美技

● メールマガジン No.49(2007.9.1)

作品名「ヘア・ドレッサーの美技」
撮影 Original CV  

 今回は編集した作品ではなく撮影のお話です。

 お電話をいただいたお客様と原宿のある交差点で待ち合わせ、これから撮影に入るスタジオへ向かいました。
 スタジオ内部のセッティングが終わると、いよいよ撮影です。21歳のモデルさん、そして、ヘア・ドレッサーの登場。ヘア・ドレッサーといってもモデルさんのお姉さんぐらいのお年頃。

 撮影のためにセットされた椅子に、モデルさんに腰掛けてもらい、いよいよヘア・カットの開始。モデルさんは鏡の前に座っているわけではないので、ご自分の髪がどのように変わっているのかわかりません。

 ヘア・ドレッサーは、少しずつ束ねた髪を巻き上げてピンで仮止めし、モデルさんの襟足を出します。それから櫛とはさみで巧みに刈り上げます。最終の髪型を知らされていないモデルさんには不安と期待が交錯しています。

 ヘアは、下から上へ、そして、内から外へ巧みにカットされます。ヘア・ドレッサーも大変です。「返り血」ならぬ「返り髪」でモデルさんのカットした髪がヘア・ドレッサーの顔中に付いてます。しかし、手さばきは見事。どんどん変わっていく髪形はまさに神業。

 ドライアーを使って髪をきれいにセットし完成。モデルさんは恐る恐る鏡の前に立ちます。「エーーーっ、すごーーい、こんなになっちゃうんだあ」
 
 私は、女性は化け物だとつくづく思いました。カットされる前とカットされた後はまったく別人のようです。美を追求するヘア・ドレッサーのテクニックに本当に驚かされました。


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