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古代ギリシャの旅

● メールマガジン No.50(2007.10.1)

作品名「古代ギリシャの旅」
制作 Original CV  
作品時間 31分

 アテネに入ると、まず、国立考古学博物館を訪れた。

 いきなりアガメムノン王のゴールドマスクが飾られている。この王は紀元前13世紀に起こったトロイ戦争の仕掛け人である。紀元前9世紀にホメロスがその物語をヨーロッパ最古の叙事詩「イーリアス」にまとめ、19世紀になって初めてシュリーマンがその遺跡を発掘し、それが神話でなく史実であることを証明した。その確たる証拠がそこにあるのだ。胸に込み上げてくる熱いものを感じずにはおれない。

 翌日はアテネ全盛の時代を象徴するパルテノン神殿に登った。ペリクレスが執政したこの時代のアテネ人の誇りはいかばかりのものがあっただろうか。

 そして、アテネからバスに乗りペルマへ行き、船でサラミス島に渡った。まさにこの場所でペルシャの大軍にアテネが勝利した「サラミスの海戦」が行われたのだ。ヘロドトスの著書「歴史」でもクライマックスを向かえる名場面だ。

 最後に、アガメムノン王の居城であり、シュリーマンが発掘したミケーネ遺跡を訪れた。ここはホメロスの物語ばかりではなく、アイキュロスなどに書かれているギリシャ悲劇の舞台の場でもある。
 この遺跡の小高い丘の上に立ち、眼下に見下ろすアルゴス平野、そして、その先のエーゲ海に繋がる海を見ていると、ここからヨーロッパの文明は始まったのだという強い感動が起こった。
 そして今、私自身がそこに立ち、私がこれからやらなければならないことを改めて実感したのだった。

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