故*** 三回忌

● メールマガジン No.37(2006.8.1)

作品名「故*** 三回忌」
撮影・編集 Original CV、制作 福岡県女性
作品時間 12分

 親族が一同に集まるとき、それは冠婚葬祭を除けば法事ぐらいのものだ。

 冠婚葬祭では専門の業者が映像を撮ったりするので、それが記録として残っていることが多い。しかし、法事となると、数枚の写真は残っているかもしれないが、ビデオのような映像が残っているケースは極めて少ないと思う。

 一周忌、三回忌、七回忌、・・・と続く法事は故人を偲んでお集まりいただくと同時に、お集まりいただくご親族の歴史がそこに凝縮されている。それを映像として残すことは大変価値のあることだと思う。
 月日が流れていく中で、ご親族の方々のお子様やお孫様の誕生、入学卒業、就職、そして、ご結婚、また、惜しまれながら他界された方々など、定期的に残された映像から、その歴史を紐解くことができる。

 後世、このような記録を残したいと思っても、その時点、その時点でビデオカメラを廻し記録を残しておかなければどうしようもないことなのだ。

 人は想い出の中に埋没すべきではないが、想い出を振り返る中で、先達の偉業や足跡をかみしめ、これから自分がどのように道を切り開いていくかを考えることは無益なことではないと思う。

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回想 〜****〜

● メールマガジン No.32(2006.3.1)

作品名「回想 〜****〜」
制作 Original CV
作品時間 118分

 大正生まれの母は青春時代に戦争を体験し、激動の時代を生きてきた。その体験談は戦争を知らない私にはとてもインパクトがある。同世代の父の体験談も強烈にすごいものがあったが、他界してしまい、その半生を語る記録は何も残っていない。

 母が80歳を越えたとき、このまま他界してしまったら父と同様に何も残るものがないと不安になった。その体験談を残せる良い方法はないだろうか。今さら「自分史を執筆してくれ」とお願いしても、気の遠くなるような作業であるし、母の老体に鞭を打つようで忍びない。

 簡単なのは体験談のインタヴューを映像で残すことだ。しかし、私がいきなりマイクを出しカメラを向けて体験談を語れといっても、「何を言ってんの」と一喝されそうだ。この手合いは身内同士ではできない。

 そういうとき、母の体験談を聞きたいという方々が現れた。東京と名古屋から母の住む九州へわざわざ足を運ぶという。この機会を逃す手はない。
 インタヴューの日時と段取りを決め、九州へ向かった。インタビューは初対面であるので、どうなるかと心配であったが、会話が進むにつれ緊張が解けてきた。それを確認してからビデオカメラをセットし回し始めた。丸々2時間。

 この記録はそのまま永久保存版である。そして、これから何代に渡っても我が家の宝となるに違いない。同時に、我が家の宝というだけではなく、大正時代に生まれ、激動の時代を生きた一人の女性としての貴重な記録でもある。

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ありがとうママ

●メールマガジンNO.21(2005.4.1)

作品名「ありがとうママ」
撮影 千葉県 女性
作品時間 60分 (テープ録画時間 167分)

 お母様の一周忌に、この作品は完成した。

 構成は3部からなっている。第一章 走馬燈、第二章 神様のプレゼント、第三章 旅立ち。
 第一章はお母様の想い出となるたくさんのお写真を一枚一枚丁寧にトリミングし、それを時間軸で流して、お母様の軌跡を流れるように追った。
 第二章は初めてのお孫さんを授かった喜びをお母様の豊かな表情と娘さんとの軽快なやりとりで明るく表現している。

 そして、第三章は若くして旅立たれたお母様の最期の場面をまとめた。
 介護される娘さんたちやご親族の皆様の「早くよくなって」という気持ちもむなしく、お母様のご容態は悪くなっていった。
 お孫さんとともに、お母様の枕元に寄って、娘さんは語る。「・・・・。ママ、ありがとね。」お母様は自由にならないお体の中で聞き取りづらかった最期の言葉を発した。
 よく聞き取れないのだが、私にはお母様の顔や目の表情、そして、口元の動きから「ありがとね」とおっしゃっているようにしか思えないのだ。

 親子がお互いに共有した時間を感謝し、心から「ありがとう」という言葉を交わす最期の場面は涙なくしては見れない。そして、「ありがとう」という言葉のもつ意味の深さを十分に教えてくれたように思う。この美しい作品の編集をお手伝いさせていただいて、私からも本当に「ありがとう」と言いたい。

<< お客様のご感想 >>
 心のこもった作品にして頂き、ありがとうございます。父も姉も私も、とても感動し、皆、涙があふれました。
 パッケージも実家の家をバックにいれてくださったり、BGMをいれてくださったり、とても満足しています。
 作品は、一生大切にします。また、作品をお願いすることがあると思いますので、その時は、また宜しくお願いします。

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2004年の夏

●メールマガジンNO.17(2004.12.1)

作品名「2004年の夏」
撮影 Original CV   制作・著作 福岡県 女性
作品時間 18分 (テープ録画時間 40分)

 この作品は「2000年の夏」に続く、姉妹作品である。といっても型にはまったものではなく、その夏に家族や親族を撮ったものを編集したものである。
 しかし、そのちょっとしたシーンが年月を経れば、思い出深い、かけがえのない宝物となっていく。

 「2000年の夏」では、父が病に倒れ、病院へ見舞いに行くところから始まる。ベッドで父と交わす一言一言はたわいもないものだけれども、その懐かしい声は耳から離れない。久しぶりに帰った故郷は昔ほどの活気はなく町全体がひなびている。ただ、油蝉の声だけは今も昔も変わりないものだ。

 そして、「2004年の夏」。父は2年前に亡くなり既にこの世にいない。
 母と甥は絵を書くための花を求めてドライブに出かける。門司のめかり公園に立ち、壇ノ浦を見ながら新平家物語を語り合う。子供達はどんどん大きくなる。時代が新しく成長していく者たちに少しずつ受け渡されようとしている。

 次に創るであろう「2008年の夏」ではどのように変わっているであろうか。21世紀の初頭を生きる一家族の物語は記録となって残っていく。

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