[PR] OCV会員のスポーツクライミングは毎年、作品化します!
- オリジナル・シー・ヴイ代表の末次です。
暑い!ですが、それを楽しみに変える工夫を日々行っています。
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<目次>
1.[PR] OCV会員のスポーツクライミングは毎年、作品化します!
2.先月のイチオシ!! ビデオ作品 → 「*A*スポーツクライミング2012-2014」&「*B*スポーツクライミング2012-2014」
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1.[PR] OCV会員のスポーツクライミングは毎年、作品化します!
「さて、準備は万端に整った。日々のトレーニングの成果により目標のルートが登れるようになった。この姿をプロのカメラマンに撮ってもらおう。」
そして、プロのカメラマンに一日だけ来てもらって撮影したとします。果たして、良い映像が残せたでしょうか。
一回の機会に全てを賭けるオリンピック選手のようです。その結果は成功、それとも、失敗!?
世の中、なかなか思った通りにはいかないものです。
朝起きたとき体が軽いので、今日はうまく登れるだろうと思ったのにやってみると散々だったり、またその逆で、体が重くて、今日は駄目だろうと思ったときに、これまで苦労していたところが簡単に登れたりすることもあるものです。
また、撮影の場合はその日の天気にも左右されますし、カメラマンの体調というか、気力も充実していなければいけないでしょう。
登る人が一生懸命に登り、カメラマンが精神を集中して撮影し、神様が天の恵みといえる天気などの環境を整えて下さったときに、物凄く良いものが撮れます。しかし、それは本当に稀なことです。
スポーツドキュメンタリーを制作する場合、その瞬間が来るまでじっと待つよりも、日々からコツコツと映像を撮っていた方が結果的にははるかに良い作品を作ることが出来るように思います。
つまり、その日の体調が良かろうが悪かろうが、週に一回、月に一回、或いは、3か月に一回撮影すると決めたなら、コツコツと撮り貯めることが良いのではないでしょうか。
スポーツドキュメンタリー制作こそ、「大事は小事の積み重ねにより成る」と言えます。
これまで、OCV会員のスポーツクライミング映像記録をずっと撮り貯めて来ました。過去3年間撮り貯めたものは今年中に一旦まとめて作品化します。そして、来年からは1年毎に編集し作品化します。
つまり、OCV会員になられてスポーツクライミングを撮影された皆さんは毎年、ご自分のビデオ作品が出来上がることになります。この作品化は年会費に含まれていますので、撮影・編集代金はもとより追加のDVDなどのメディア費用もかかりません。
ご自分の映像記録を残しておきたいという方はぜひともOCV会員になられることを考えてみてはいかがでしょうか。
2.先月のイチオシ!! ビデオ作品
作品名「*A*スポーツクライミング2012-2014」&「*B*スポーツクライミング2012-2014」
制作 Original CV
作品時間 52分&44分
驚きました。こんなに違ってしまうとは・・・。
OCV会員お二人(Aさん、Bさん)の過去3年間のスポーツクライミング映像がそれぞれ5時間以上貯まっていましたので、それらを編集し、作品化しました。
スポーツクライミングに出かけるとき、お二人はほとんど一緒に行動しています。同じ岩場へ行き、同じ時間帯でクライミングをしています。
ですから、単純に考えると、お二人のスポーツクライミングの映像記録は同じようなものなので、それぞれその映像記録から作品を作っても同じようになるのではないかと思いましたが、これがまったく違うのです。
スポーツクライミングに対する考え方というか、接し方というか、それが作品に見事に反映されています。
Aさんはあと数年で古希に達するベテランのアルパインクライマーです。アルパインの未知のルートは本当にルートファインディングが難しく、ルートを間違えれば大変なことになるのですが、そういうことを
たくさん経験してきた方です。ですが、純粋にスポーツクライミングのスキルレベルでいうとあまり高い方ではありません。
そのAさんがスポーツクライミングに行く場合は、もちろんスキルを磨くということもありますが、それ以上にチャレンジスピリットを落とさないことに気を使われています。
つまり、行くたびに必ず新しいルートに果敢にチャレンジするのです。
オンサイトするかしないかという格好の良いものではなく、取り付いたルートはチョンボをしてもよいから必ず抜け切るという根性というか、たくましい精神力があるわけです。
登れないルートを何度もトライすれば、そのルートを登るために必要なスキルが徐々に身に付きますし、それがクライミングの上達の基本であるわけなのですが、そういうことには無頓着です。
それよりも残された人生の中で、世界中に数多あるルートにどれだけ多く接することができるかの方がAさんにとっては重要な課題なのでしょう。
ですから、Aさんの作品にはたくさんのルートが出てきます。そして、緊張感溢れ、果敢に新しいルートにチャレンジするAさんのシルエットが作品の基調となっています。
一方、Bさんは高所登山が好きな山屋さんです。高所順応のために頻繁に富士山に登られており、過去にはマッターホルンやアコンカグアにも登られています。
そのBさんにとって、スポーツクライミングを始めたのは数年前のことであり、3年前というとまだ初心者レベルだったわけです。
ベテランのAさんと初心者のBさんという関係は当然ながら自然界によくある構図となります。
星一徹と星飛雄馬、本郷俊介と鮎原こずえ、或は、丹下段平と矢吹丈のような関係ですね。
Bさんはあるクラックルートがどうしても登れなかったのです。それをAさんは様々にアドバイスし、ハングドッグして長々と続くBさんのビレーをしたのです。
この作品に収録しているBさんがトライした数を数えようかとも思いましたが、あまりに多すぎてその試みをやめました。
また、ある日、長々とハングドッグしているBさんの姿にビデオカメラを向けてそのまま撮り続けました。それを3000倍のスピードで早送りすると、ルート全体に陽が当たっていたところに左から影が差してきて、しまいにはルート全体が影に染まってしまう。それでもBさんはめげずにトライをし続けていたのです。
そして、Bさんはトライを続けて3年目にして、初めてこのルートを登りきることに成功したのです。
つまり、Bさんの作品は熱血スポーツ漫画に劣らない、純粋に観るものに涙を誘うドキュメンタリーになっているのです。
Aさんの作品とBさんの作品を比較して、どちらが良いとか悪いとかいうことではありません。二つの作品ともそれぞれの個性を発揮した見事なドキュメンタリーであると言えます。