[撮影四方山話] 飛鳥の地
- オリジナル・シー・ヴイ代表の末次です。
毎朝、山の辺が明るくなるとジョギングに出かけます。丘を登り切ったところでご来光。雪化粧した富士山は朝陽を受けて紅に染まり、1年を通して最も凛々しい姿を披露します。
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<目次>
1.[撮影四方山話] 飛鳥の地
2.先月のイチオシ!! ビデオ作品 → 「天河大弁財天社参詣旅行」
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1.[撮影四方山話] 飛鳥の地
ヨーロッパ最古の叙事詩であり、ホメロスが書いたとされるイーリアス。それを読んだシュリーマンはへレスポント海峡にある町トロイの発掘に彼の生涯を捧げました。
旧約聖書の中に書かれ、アブラハムの生地として知られるユーフラテス川河口の町ウル。”現代”考古学者のひとりと考えられるイギリスのウーリーはその発掘によって知られ、後にナイトの称号を受けました。
日本最古の古事記に書かれている中つの巻、神武天皇。それ以降を読めば、飛鳥の地で発掘されるいかなるものも決しておろそかに出来ないと思うようになって来ました。高松塚古墳以上の画期的な発掘がいつかは起こるのではないかと期待しています。
2.先月のイチオシ!! ビデオ作品
作品名 「天河大弁財天社参詣旅行」
制作 東京都女性
作品時間 47分
旅慣れた女性7人が向かう先は天河大弁財天社。「宇賀神王浴酒神事」への参列が目的です。
この神社は芸能の神としても知られ、芸能人の参拝も多いことで知られています。
まず、新幹線で東京を出発。京都で在来線に乗り換えて向かったところが、橿原(かしはら)神宮です。初代天皇である神武天皇を祭るこの神社は玉砂利が広大に敷かれ、閑さの中に凛とした雰囲気を持っています。
次は聖徳太子がご本尊である橘寺を、そして、次に蘇我氏の氏寺である飛鳥寺を訪問し、飛鳥大仏の前で合掌。
それから西国三十三所の札所である岡寺と壷阪寺を訪問後、一気に南へ下り、天河大弁財天社近くの宿泊所に入りました。
一日目の行動としては何ともハード。
二日目はいよいよ、天河大弁財天社「宇賀神王浴酒神事」への参列。その神仏習合の荘厳なご神事は参列された皆さんにしかわかりません。
ご神事を終えた後、外に出ると、初雪が舞っていました。雲間から見える光彩が釈迦如来の日輪に見えたとしても何の不思議なことでもなかったと思います。
三日目は栃尾観音堂で四体の円空仏を拝みました。このお堂の広さはすべてで畳六畳ほど。やさしい微笑みをたたえる一刀彫の木像を目の前にして、全員で般若心経を唱和しました。
そして、最後の訪問地は雪の積もった龍泉寺。経門をくぐると右手に大峯山第一の水行場があります。雪を被った役行者(えんのぎょうじゃ)の銅像から流れる水は凍っていました。
本堂に上る階段の左右に、前鬼、後鬼が守っています。
ビデオカメラを回していたAさんが「雪よ、落ちろ!」と声をかけると本堂の屋根に積もっていた雪が前鬼の上にドドドっと落ちて来ました。
Aさんの意思が天に届いたのか・・・。
霊験あらたかな7人の旅人は次にどこへ向かうのでしょうか。