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2012年03月28日

たそがれクライマー奮闘記(9) フェース・クライミング テクニック

 フェース・クライミング テクニックについては、いろいろと話をしなければいけないと思うが、その前に一般の人はどのような登り方ならば出来るのだろうか。
 単純に言うと、ハシゴならば登れるのである。岩の形状がハシゴのようになっているならば、誰もが登れるのである。ところが、岩の形状はハシゴのようにはなっていない。それでも、これから、クライミングを始めようとするビギナーはハシゴのように岩を登ろうとする。それが問題なのだ。

 では、何をどのようにすれば登れるようになるか。それも美しく・・・。

 美しいクライマーはムーブに淀みがない。時には抱え込み、時には屈伸し、時には伸身になる。流れるようにスムーズに、そして、ダイナミックに動く。これをビギナーに真似しろと言っても、すぐには出来るわけがない。そこでどうするかというと、美しいクライマーのひとつひとつの動きを分解し、まずはそのひとつの動きだけを出来るようにする。次にもうひとつ。そして、もうひとつ。最後にそれを繋げていく。

 まずは頭の中で思考実験し、なるほどと思ったら、それを実際に行動に移してみる。そこが重要だ。単に行動だけしていてもなかなかうまくならないし、例え登れたとしても自己流の癖がついたりして美しく登れるようにはならない。美しく登るイメージを常に頭で考えて、それを繰り返し練習するということが必要だ。だから、ビデオカメラで自分の動きを撮影して、自分自身がどのように動いているのかを見ることは非常に役に立つ。上手なクライマーと自分の動きを比較すれば、問題点は明確になる。

 問題点が明確になれば、自分に欠けているところを意識してトレーニングする。そうすれば、短期間で美しいクライマーに近付くことができる。まずはひとつひとつ意識してやってみよう。

投稿者 sue_originalcv : 2012年03月28日 23:08

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