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2014年01月09日

600年周期で起こる大統一国家

 世界史年表をじっと見ていると、地球上において大統一国家が約600年間隔で周期的に出現していることが分かります。

(1) 紀元前200-0年頃
 ユーラシア大陸の東西で初めて大国家が形成されます。東は漢、西はローマ帝国です。特筆すべきは紀元前202年。東は劉邦が項羽を下し前漢が中国全土を統一し、西はローマのスキピオがカルタゴのハンニバルを下して地中海を制覇する基盤を作ります。
 これは日本にも影響を及ぼしています。秦~前漢の国家統一の過程でその圧政を嫌悪した人々がボートピープルとなって、日本に弥生式土器や水稲技術を運んで来ます。日本は縄文時代から一線を引いた新たな時代の幕が上がりました。

(2) 紀元600年頃
 東は唐、西はイスラム教の国家であるサラセン帝国が起こります。この両国家は751年パミールのタラスで直接戦闘を交えます。このとき、唐軍の紙工がサラセン軍に捉えられ、製紙法が西側へ伝わっていきます。
 唐の前の南北朝の頃は日本や百済は南朝と、そして、新羅は北朝と交流が深かったのですが、中国が唐に統一されることによってそのバランスが崩れます。新羅はいち早く唐と連合軍を組み、663年白村江の戦いで日本を敗ります。日本は朝鮮半島の勢力基盤を失い、国内の政権基盤の安定を進めることになります。

(3) 紀元1200年頃
 チンギスハンの元の出現です。現在においてもユーラシア大陸内で出現した国家において、この元を越える国はありません。史上空前の大国家であることは間違いありません。
 日本には元寇がやって来ました。神風が吹いてなんとか凌いだものの、鎌倉幕府は疲弊し、建武の中興、そして、室町幕府へと移っていきます。

(4) 紀元1800年頃
 産業革命で起こした経済力をバックに、大英国連邦が出現します。イギリス、南アフリカ、インド、オーストラリア、ニュージーランド、カナダなどがありますし、アメリカ合衆国もイギリスの植民地から出発したと思えば、その勢力の壮大さがわかります。
 日本は日英同盟で日露戦争に勝ちましたが、その後、暴走する軍部を抑制することが出来ず、太平洋戦争に突入。そして、敗戦しました。

(5) 紀元2400年頃?
 地球防衛軍なるものが起こっているのかどうかはわかりません。しかし、これまで見てきた通り、統一国家の規模が大きくなっていることを考えると、次に出現する国家は地球上の半分以上の地域を制することになると思います。
 そして、それに抵抗する勢力も必ず出てくると予想されます。その勢力は地球を破滅へと導くような自暴自棄へと向かうのか、それとも、地球から脱出して新たな惑星での生存を求めるのか。
 これ以降は小説家Isacc Asimovの本を読んだ方がよいかもしれません。

投稿者 sue_originalcv : 2014年01月09日 08:19

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