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2011年10月18日

ローマ (イタリア旅行記 ~フィナーレ・リグレ、ラベンナ~)

 朝、Modenaを経ち、Bologna Centrareで、ユーロスターに乗り換えてRomaへ。ローマは暖かい。羽毛服は必要ないようだ。いよいよ残すところ、後2日。

 ローマ・テルミニ駅近くに安くて美味しいレストランテがあった、というので、駅近くの路地を隈無く歩いてみると、漸く目的のレストランテを見つけ出した。地元のおじさん達がワインを飲みながら食事をしている。小綺麗とは言えないけれど、安くて旨い。これで十分だ。

 その後、ローマの神々がいるカピトリーノの丘に一人で上った。世界最古の美術館であるカピトリーニ美術館に入ると、マルクス・アウレリウス帝が待ち構えていた。
 「ローマ帝国の終焉まで見た今回の旅はいかがかな?」と語りかけて来るようだ。

 私は塩野七生さんが書いた次の文章が一番記憶に残っている。
「ローマは、その後の歴史に現れる他の帝国とは、もう一つのことでも完全に違っていた。他の帝国は支配下の植民地が次々と独立して行ったことで帝国ではなくなったが、ローマだけは、属州が離反したから帝国でなくなったのではない。怒涛の如く襲ってきた北方民族の前に、属州もまた本国と同様に運命をともにしたのである。・・・本国の民も属州民も同じ運命共同体に属すと考えたローマ人の帝国観は、それを<familia>と呼んだ彼らの言葉によく表れている。」

 ギリシャ債務によるEUの問題、日本のTPP参加の問題、いずれも、地球は運命共同体に属すと考えない限り、解決できないだろう。

マルクス・アウレリウス帝の
騎馬像
フォロ・ロマーノカピトリーニ美術館展示品

投稿者 sue_originalcv : 2011年10月18日 04:47

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