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2011年10月19日

ローマ (イタリア旅行記 ~フィナーレ・リグレ、ラベンナ~)

 未明に雨が降ったが、陽が昇る頃には雲から晴れ間が見え始めた。長かったこの旅も本日で最後である。

 今日はサン・ジョバンニ・イン・ラテラノ大聖堂に行くことにした。コンスタンティヌス帝が建造し寄進したもので、カトリック教会でもっとも重要な教会である。
 「アヴィニョン捕囚」(1309年)までの1千年間ラテラノ教会はローマ法王の座所であり続けた。現在でも法王に選出されて最初に訪れるのはこの教会である。

 荘厳な内部に見入っていると、何やら催しがあるらしい。そのまま並べられた椅子に座っていると、オルガンが鳴り始め、合唱の中で司祭達が厳かに入場してきた。その列の最後に宝石を散りばめた冠をかぶった法王?のご入場である。左右の参列者に十字を切りながらゆっくりと中央の祭壇に進まれた。
 合唱、誓い、説教、アフリカ信者からの踊りを伴った奉納…など、1時間半に及ぶミサが行われた。

 世界で最も重要な教会で、ミサに参加出来たという大変貴重な経験をもったわけだが、この旅を締め括るにふさわしい場所とも思えた。

 さて、これまで王政ローマから帝政ローマまでを見るために、何度となくイタリアを訪れたのだが、そろそろローマ属州の方に移ってもよいように思える。「カエサルがヨーロッパを作った」と言われるが、その前にハンニバルの父のハミルカルによって、カルタゴはイベリア半島に進出した。

 次はスペインかなとも思い、スペイン語の入門書を買ってきてしまった。

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。せっかく海外にクライミングに行かれるのならば、その国の歴史や文化を見ることも楽しいことだと思います。この旅行記が幾分なりとも皆様のお役に立てるのならば幸いです。

サン・ジョバンニ・イン・
ラテラノ教会
コンスタンティヌス大帝ペテロとパウロの像

投稿者 sue_originalcv : 2011年10月19日 06:12

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