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2012年05月19日

たそがれクライマー奮闘記(16) フラッギング

 月日が経つのは早いもので、オリジナル・クライミング・ビデオのデータベースを作っていたら、あっという間に20日間が過ぎてしまった。つまり、久しぶりにここに戻って来たら、20日は過ぎていたということである。

 さて、アウトサイド・フラッギングやインサイド・フラッギングを使う機会はあまりないかと思いきや、実を言うとそうでもない。すべて、カウンターバランスに切り替えて登っているケースもあるので、それに気がつかないだけだ。フラッギングを使った方がムーブの流れとして良い場合もある。

 フラッギングとは、右手、右足、或いは、左手、左足の2点でバランスを取る方法である。右手、右足でバランスを取る場合、左足を内側に入れる方法をインサイド・フラッギング、そして、左足を外側に出す方法をアウトサイド・フラッギングという。

 では、どういうときにフラッギングを使うかを思考実験してみよう。
 垂直に1本引かれたラインに等間隔でホールドがあるとする。いわば、普通の梯子を想像してもよい。これはカウンターバランスを使えばスムーズにきれいに登ることができる。この場合、フラッギングは使わない。
 次に、先程述べた垂直のラインと同様にもう一本ラインを右側(或いは左側)に引き、ホールドは先程のラインと同じように等間隔ではあるが、先程のラインのホールドの位置とは互い違いになるように配置する。この2本のラインを効率的に登るにはどのようにすればよいだろうか。
 あなたの思っているその通り、フラッギングを使えば無駄が無い。

 実際の岩場でもこれを使うケースは頻繁にあるのだが、気付いていないだけなのだ。日頃から意識して練習していないと、本番ではそのムーブを使えないということになる。つまり、日頃から、どのようにムーブを組み立てて意識的に練習をしているかが、重要なのだ。

投稿者 sue_originalcv : 2012年05月19日 20:04

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