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2012年03月25日

たそがれクライマー奮闘記(6) 人間の体の動きで美しいものとは?

 私は仕事柄、いろいろな現場で撮影をして来た。クラシックバレエ、ソーシャルダンス、ヒップホップダンス・・・。人間の体の変化の美しさ、そして、その本質をこれだと定義することは極めて難しい。
 しかし、そうは言ってもある種の傾向があるのではないかと思う。誰でもが出来るムーブよりも、誰もが出来ないムーブを美しいと感じるのではないかということだ。そこで閃いたのが器械体操の宙返りの姿勢だ。
 まず、スタートするのは抱え込み、次に屈伸、そして、最後に伸身と続く。あまりに単純化し過ぎて申し訳ないのだが、抱え込みよりも屈伸の方が美しい、そして、屈伸よりも伸身の方が美しいと定義して話を進めていけばどうだろうか。また、そう考える根拠のひとつはその姿勢がもつ自由度だ。かつてムーンサルトというものがあったけれども抱え込みで回転系の技を出すことは難しい。伸身であるからこそ、2回転、3回転、4回転という技が出て来る。だから、抱え込み、屈伸、伸身という順序は美しさの基準であると同時に、回転系の動きの自由度の大きさでもあると思うのだ。
 これをクライミングに当てはめて話を進めていくとどうなるだろうか。

投稿者 sue_originalcv : 2012年03月25日 00:18

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