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2012年04月29日

鷹取山・東面

昔、登られていたという東面がすっかり整備されて、鷹取山の新名所になりつつあります。これから暑くなるシーズン、この日陰は貴重です。この整備にご尽力された皆様、本当にご苦労様でした。

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2012年04月26日

たそがれクライマー奮闘記(15) カウンター・バランス

 片手、片足の2点でバランスを取れるのは、それらが垂直線上にあるときに限られる。そうでないとモーメントの力が働いてしまうからだ。
 バランスをとるテクニックとしては3つの方法がある。カウンターバランス、アウトサイド・フラッギング、インサイド・フラッギングである。
 では、クライミングで最も頻繁に使い、最も重要なカウンター・バランスを見てみよう。
 左手でホールドを掴んだとしたら、その真下の垂直線上にあるフットスタンスに右足を乗せる。このとき、内股のようにして足先は外側であるアウトサイドステップを使う。ここが最も重要だ。出来る限り軸足となる右足は膝が伸び、右足の爪先から左肩までが一直線上にあるようにすると美しい。そして、左足の爪先は壁を軽く抑える程度。
 このテクニックを使うと最も軽やかに壁を登っていくことができる。だとしたら、ルート・ファインディングをするとき、まずはホールドの真下にスタンスがあるかないかを探すことが最優先。もし、あればカウンター・バランスを使って、どんどん登っていく。1(左手)、2(右足)。1(右手)、2(左足)。つまり、1-2、1-2のリズムでスピードを上げる。上手なクライマーは、やさしいところではビッグホールドやビッグスタンスを使わなくても垂直線上にあるホールドとスタンスを探し出して登っていくのである。ここがビギナーと根本的に違うところだ。

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2012年04月22日

たそがれクライマー奮闘記(14) 安定した3点からの動き

 さて、これまで片手と両足を使っての3点の安定したバランスを見てきた。
 もう一方の片手はフリーだから、次の動作はこのフリーの手を伸ばして、次のホールドを取りにいくことになる。しかし、3点で安定しているので、この手を伸ばす範囲は限られてしまう。つまり、動きが小さくなるということだ。

 また、動作の流れとしては次のようになる。左手でホールドを掴み(1番目の動作)、右足を動かし(2番目の動作)、左足を動かしてバランスをとる(3番目の動作)。次に、右手でホールドを掴み(1番目の動作)、左足を動かし(2番目の動作)、右足を動かしてバランスをとる(3番目の動作)。
 1,2,3。1,2,3の繰り返しだ。昔、アルパインでよく言われた3点確保なのだ。

 確かにこの動作は安定しているが、動作の範囲が限られてしまうし、1,2,3、1,2,3ではテンポも遅い。

 リズミカルに登るには易しいところを1,2、1,2で登っていきたいのだ。では、どのような場合にそれが可能なのか。片手、片足の2点でのバランスを考えてみる。

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2012年04月18日

たそがれクライマー奮闘記(13) アンダー・クリング

 片手でホールドを掴み、両足でスタンスに立っている場合の続きである。最後に、ホールドが真下に向いている場合だ。
 ホールドをアンダーで利かせるとき、体が上がっていかないと十分に体を保持できない。ホールドは腰の位置よりも下にあるぐらいが望ましい。
 片手でアンダーを掴んでバランスを取る場合、サイド・プルと同様に片足はインサイド、もう一方の片足はアウトサイドにすれば、アウトサイドにした方の腰が壁に近付いて、重心が後ろにかからない。

 サイド・プルも、アンダー・クリングも、壁から後ろにはがれてしまうところを、作用反作用の力でこらえることになるので、それ相応の力を使うことになる。この体勢に入る前に十分にレストして、この体勢に入ったらどんどんと登ってしまった方がよい。

 一般の人はハシゴ登りは出来るけれども、このサイド・プルやアンダー・クリングの登りは出来ない。ということはこれらが出来るようになったら、一端のクライマーになったと言えると思う。

投稿者 sue_originalcv : 22:44 | トラックバック

2012年04月17日

たそがれクライマー奮闘記(12) サイド・プル

 片手でホールドを掴み、両足でスタンスに立っている場合の続きである。次に、ホールドが真横に効く場合だ。
 まず、考えなければいけないのがニュートンの力の第3法則である。つまり、作用反作用の法則。片手でホールドを引っ張っている(作用している)のだから、それに対して片足で押し返すようにして、反作用をしなければならない。
 さて、このときの体勢なのだが、両足が外股に開いている(両足先はインサイドを使っている)と、お尻が落ちて、重心が後ろにかかってしまう。これを保持しようとすると、片手に相応の負担がかかる。
 だから、片足はインサイド、もう一方の片足はアウトサイドにすれば、アウトサイドにした方の腰が壁に近付いて、重心が後ろにかからない。その分、片手の負担が軽くなるというわけだ。

 私個人的には、これが出来ない人をクライマーと呼ばないことにしている。逆説的に言うと、これが出来るようになって、初めてクライマーの仲間入りを果たすことができるわけだ。

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いよいよ春到来

森の新芽が一斉に芽吹くこの時期は美しい。日本以外にもこのような美しい景色を見ることが出来るだろうか。伊豆・城山にて。

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2012年04月10日

鷹取山の桜は今が満開

 何度見ても、鷹取山の桜は美しい。今が満開。毎日通っても良いから、見れるときに見ておきたいものだ。

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2012年04月09日

たそがれクライマー奮闘記(11) 重心の位置

 今は片手でホールドを掴み、両足でスタンスに立っている場合を考えている。まずは、ホールドが真下に効く場合だ。
 このとき、最も手に負担がかからない体勢を探してみると、掴んでいるホールドの真下に体の重心が来るようにすればよい。それには両膝を柔らかくして、ホールドの真下に重心が来るようにすればよいのだが、このとき両膝が曲がっていたら、つまり、お尻が落ちている状態になるが、手には俯角の方向に引っ張る力が生じ、必ずしも負担が軽くなっているとはいえない。
 出来る限り、重心の位置は壁に近づいた方がよい。つまり、お尻が落ちていない状態を作ればよいのだ。どうする?
 片足の膝を伸ばすようにすれば、体の重心は自ずと壁に近付く。もっと言えば、膝を伸ばした足の爪先をかきこむようにして、かかとが上がるようにすれば、より体の重心は壁に近付く。
 この体勢を作れば、完全に片手をレストすることが出来るのだ。

投稿者 sue_originalcv : 21:35 | トラックバック

2012年04月07日

たそがれクライマー奮闘記(10) まずは安定した静止ポーズ

 上手なクライマーの動きは水の流れのようであるが、まずはそれは棚に上げて、ひとつひとつの動きを分解してみよう。

 スラブ・クライミングでは一歩スタンスに立ち込む、そして、次にまた一歩スタンスに立ち込むという話をしたが、フェース・クライミングでもまず良いホールド、良いスタンスのところで安定した静止ポーズを体験してみよう。肝心なことは手よりも足の方が力が強いということである。だから、出来る限り手に負担がかからないように、足で立つにはどのようなポーズが最適かを経験する。
 片手で良いホールドを掴み、両足、又は、片足でバランスをとる。まずはやってみよう。

 なぜ、こんなことをさせるかというと、ビギナーは良いホールド、良いスタンスのところをさっさと登ってしまい、悪いホールド、悪いスタンスのところで我慢しようとするからだ。このようなことをすれば、すぐにパンプしてしまう。
 上手なクライマーは良いホールド、良いスタンスのところではレストしているのである。悪いホールド、悪いスタンスのところをさっさと登ってしまうのである。
 人間の限られた力を使う中で、この違いは天と地ほどの差だ。頭の中では当たり前のようなことではあるが、これが結構できないのだ。

 まずは自分にとって安定した静止ポーズを捜してみよう。そのポーズだったら10分でも20分でも耐えられるような姿勢を。

投稿者 sue_originalcv : 19:45 | トラックバック

2012年04月06日

五嶋醤油商品のご注文受付

 クライミングと言っても、食はすべての基本です。美味しくて、添加物の入っていない健康的な物が一番。
 数年前から3ヶ月毎にまとめて五嶋醤油商品を注文しています。その分、送料がいくらか安くなるだけですが・・・。
 商品をご希望の方は4月9日(月)までにinfo@originalcv.comまでご連絡ください。基本的にお渡しは鷹取山になります。また、次回の注文は3ヵ月後の7月になります。

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